「カメラが欲しいけど、種類が多過ぎてどれを買ったらいいかわからない」ってなってませんか?ロレンツィオも12年前はじめて一眼レフカメラを買おうとしたときはメチャメチャ迷いました。
なぜなら、一眼カメラ(レンズ交換式カメラ)といっても国内主要メーカーだけで数十種類もあるからです。
使い方や目的がはっきりしている人からすれば、自分に最適なカメラが選べるので種類が豊富なのはうれしいことです。
しかし、初心者がカメラを選ぶときに迷う最大の原因が種類の豊富さにあります。
ですから、決して安い買い物ではないので後悔しないために一眼カメラの間違った選び方と注意すべき7つのポイントをまとめてみました。
基準をつくろう
初心者が最初に悩む原因は選ぶときの基準がないからです。
基準というと少し難しく聞こえるかもしれませんが、なにを撮りたいかです。
基準を作る順番
- 何を撮りたいか。
- どのような時にとりたいか。
たった2つかもしれませんが、この2つをよく考えて基準をつくるとことが一眼カメラの選び方の第一歩になります。
基準がすぐに作れない人は動機から
カメラを買おうとしたときの動機は、大きく分けて3つになります。
物欲で欲しくなる
カメラってかっこいいなと思ったり、流行してるカメラ女子になりたいからとか写真を撮ることが動機ではない人は、あまりスペックなどにはこだわらず見た目優先で選んでいいです。気に入ったものを持ち歩けば写真を撮る機会が増え、スマホなどで撮った写真との違いに面白さを感じ趣味につながるかもしれません。
スマホで撮れる写真では満足できなくなってきた
ただ写真を撮るだけならスマホで十分ですが、スマホでは何かが物足りなく感じたはずです。物足りなさの原因は背景のボケ?画質?夜景での暗さ?それともズームができないから?最近のスマホのカメラアプリは多機能な加工ができるようになってきてますが、アプリの性能ではどうしても不自然になってしまい、その不自然さが物足りなさにつながっているかもしれません。
背景のボケなどはレンズ性能によりますから、カメラ選びよりレンズ選びに時間を使ったほうがいいです。
良い写真が撮りたくなった
これは一眼カメラが欲しくなる理由の王道ですね。
誰かの写真をみて興味がわいて自分もいい写真を撮ってみたくなって写真が趣味になる。ケータイで写真が撮れるようになる前の一番多い動機ではないでしょうか。
このように動機から基準を考えてみるのもいいと思います。
そして、子供を小学校の行事の時に撮りたい、星空を登山の時に撮りたい、彼女をモデルにして室内で撮りたいなど、基準によって選ぶメーカーや機種が変わってきます。
どんなふうに撮りたいかはカメラのボディではなく、レンズやストロボ(フラッシュ)などのアクセサリーで決まるので、まずはボディ選びを優先します。
基本的なカメラの性能や用語を調べる
基本的なことは初心者向けのハウツー本やネットで簡単に調べられます。カメラを比較したくても用語がわからなければ、自分の基準を満たしているのか判断できませんから基本はおさえておきましょう。
画素数、絞り値(F値)、ISO感度、シャッタースピード、センサーサイズ、画角、レンズマウント、サードパーティ等の意味は最低限覚えてください。
ネットには初心者にわかりやすい説明のサイトがたくさんあるので難しく考えないでいろいろ調べてみてください。撮りたいものと基本的な用語がわかるだけで一眼カメラ選びが一気に進みます。
最新機種にこだわらない
細かな性能にこだわりすぎない
どうせ買うなら一番新しいカメラが欲しくなるのが日本人です。
私もはじめは最新機種を買いました。
しかし、今思えば一つ二つ前の機種でも最初のうちに撮れる写真に変わりはなかったと思います。
一眼カメラを買ってたくさん写真を撮るようになり、だいぶいろんなことがわかるようになってきてから2台目を買いましたが、2台目は目的にあっていて非常に満足しています。
写真投稿サイトPHOTOHITOをみていて、いいと思った写真のカメラを見ると、ひと昔のカメラということは結構あります。
カメラがデジタル化して20年近くたった今、最新のテクノロジーでなければ撮れない写真は、よほどのことがない限りないです。
なぜなら写真を撮ることに関してのデジタル技術はすでに一定水準を満たしているからです。
ですから一眼カメラであれば、最新テクノロジーのカメラと少し前のカメラで撮り比べても違いはわからないぐらいの写真が撮れます。
もちろんこれはレンズにも言えることです。お金に余裕があればカメラもレンズも最新機種を買うほうがいいでが、ほとんどの人がそうゆうわけにはいかないので、予算の中でやりくりする手段の一つとして頭の片隅に入れておいてください。
しかも、カタログやカメラ雑誌の比較レビューなどは最新機種の違いをメチャメチャオーバーに書いているので、ものすごい違いあるように思えるかもしれませんが、普段撮る写真においてカメラの性能でプロ並みの写真が撮れるわけではないです。
車の限界性能で言えば、最高速度が20キロ多く出せるようになったり、ABSの性能向上で1m早く止まれるようになったぐらいの違いですし、安全性能、便利性能なら衝突回避自動制御やパーキングアシストなど、ないよりはあったほうがいいぐらいの機能です。
だからこそ必要な機能を自分なりによく考え、少し前の機種に必要な機能があるのなら、最新機種にこだわることはないです。
友達や販売員のおすすめで買わない
写真を趣味にしていてハイアマチュアレベルのメーカー信者でない友達や、量販店の販売員がいれば相談してみるのもいいと思いますが、そうゆう人はまわりになかなかいませんよね。
友達が使っているからとか販売員に勧められたからといって買っても、あなたにとって良いカメラかというと違うかも知れません。
友達がおすすめするのは、あなたにあったカメラではなく「その友達が初めて自分が買う時に自分におすすめするカメラ」だからです。
あなたの撮りたいものや持ち歩く場所などが、細かくわからないのにおすすめできるとは思いません。
また、初心者向けのおすすめカメラなどを書いてあるブログやサイトはあなたのことを知りません。一眼カメラは目的や用途によって変わってきます。
そのようなサイトはとりあえず有名どころの機種を載せておけば無難だからです。
あなたが車を選ぶとき、家族構成や使用目的を知らない人におすすめされた車種を信用できますか?独身で彼女とデートがメインの人と家族5人で旅行に使える車を探している人とでは目的が違います。
目的が違う人たちをひとくくりにして、とりあえずミドルクラスのミニバンをおすすめしているようなものです。
ですから、はじめのころは友達の話やサイトは参考にし、販売員にはわからない機能差の説明を聞く程度にしてきましょう。
予算はレンズや三脚などアクセサリーなどの必要なものも含める
予算内でカメラ、レンズを買ったとしてもそれ以外に必要なものって結構あるんです。記録メディア(SDカードなど)、撮りたいものが星空や集合写真、夜景などになると三脚は必須になりますし、人物撮影(ポートレート)ではストロボが欲しくなります。
一眼カメラはデータ量が非常に多くなるので大容量のカードが必要になり、安すぎる記憶メディア(SDカードなど)はデータが消えたりなどのリスクがあるので、有名ブランドの大容量のカードになると数千円ぐらいします。
一眼カメラは拡張性が高くちょっとしたアクセサリーを使うことで別の写真と思えるくらい劇的に変わります。
一眼カメラを買うときには予算に撮りたい写真に必要なアクセサリーも考慮しておくと、後から買い足しの手間がはぶけますし急遽必要になって、よく調べないで慌てて買ってしまうと後々後悔してしまうことになす。
すべてをメーカー純正品で揃えようとすると高額になりますが、アクセサリー関係はメーカー純正品にこだわる必要はないです。
なぜなら純正の一番いいストロボは60,000円ぐらいしますが、社外品では15,000円ぐらいでほぼ同じ性能のストロボが買えます。ストロボなどのアクセサリーは社外品でも十分です。
私がおすすめするアクセサリーを探すショッピングサイトはAmazonです。なぜなら品数が非常に多く実店舗型の量販店では扱っていないコスパの優れたものがあるからです。
写真の楽しさはボディよりレンズ
もちろんボディも重要ですが、写真の楽しさはレンズにより倍増します。
大きなボケの写真には絞り値が小さなレンズ、花や小さな虫を画面いっぱいに撮ろうとするならマクロレンズなど、撮りたい写真によって選ぶレンズ性能が変わってきます。
キットレンズや便利ズーム(広角から望遠まで撮れる高倍率)より、目的に合わせたレンズを選ぶことで写真の楽しさが変わります。
もちろん、子供と出かけたりしたときは便利ズームがあると非常に便利ですから、はじめは便利ズームから入ってから欲しいレンズを探していくのもありです。
レンズもメーカー純正にこだわる必要はありません。最近はサードパーティ製でも非常に高性能なレンズがたくさんあります。
口コミやレビューで酷評している人がいますが、プリントした写真を見て純正レンズとの違いが判るのはプロぐらいですし、何と言っても純正レンズより2割前後ぐらいは安いのでおすすめです。
選ぶ楽しみ、撮る楽しみがあるのが一眼カメラです!
日本の中古カメラ市場は高品質、低価格でおすすめ
日本の中古市場は高品質、低価格で、必要な機能を満たしていれば中古がおすすめです。
中古のカメラはちょっとと思うかも知れませんが、中古市場のカメラの多くがあまり使われていないで売りに出されたカメラだからです。
カメラで消耗する代表的な部品はシャッターユニットですが、中級クラスのカメラの耐久性の平均が7万回~20万回です。
しかし、中古市場のカメラの多くが5年前の機種でも、5万回にも満たないで市場に出回っています。
なぜなら、1年間に1万枚の写真を撮る人はそう多くはいません。年間1万枚の写真を撮ろうとすると、一月1,500枚以上撮っている計算ですから、頻繁にカメラを持ち出さない限りは不可能です。
一眼カメラで写真を撮っている多くの人は、買い替えサイクルが4~6年で、カメラが壊れて買い替えるワケではなく、新しい機能にひかれて買い替えています。
また、最新機種の中古品は新品の最安値とほとんど変わりませんが、一つ前の機種では、発売当初の3半分以下の価格で買えます。
私の使っているカメラの発売当初の価格が20万円ぐらいですが、現在の中古の程度の良いものでも10万円を下回っています。
ですから、日本の中高市場は高品質、低価格でおすすめです。
また、最新機種にこだわらず必要な機能を満たしていれば中古カメラを買って、あまりのお金でアクセサリーを充実させたほうが写真の楽しみが広がります。
まとめ
いかがでしたか?一眼カメラの選び方と注意点を7つあげました。
自分に必要な機能を満たしている一眼カメラは使いやすいです。オーバースペックなカメラを選ぶよりその差額でアクセサリーなどを充実させたほうが出費を抑えられます。
ある程度絞り込めたら実店舗で触って、大きさ、重さ、持ちやすさなどの実物でしか判断できないところを確認してください。
自分の気に入ったカメラで楽しい写真ライフになることを願います。
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