実地試験で一番時間を使うのが経験記述ですよね。
せっかく経験記述の回答を作ってきてもこれが無いと合格できないことがあります。
それは、数字です。
品質管理や出来形管理に数字が付き物ですが、これが曖昧だと近年の経験記述では合格できません。
なぜなら、経験記述の回答の仕方がパターン化され嘘でも合格しやすくなってきているからです。
どんな数字が求められているか
自分の経験記述の回答を読み返して、自分はどこにどんな数字を書いているか読み返してみてください。
数年前までのように、ただ単に最終的にどうなったという数字があってもダメです。
近年の回答にはより明確な内容が求められているため、
- 施工前の調査での数字
- 対応策の検討
- 試験結果
- 施工後の数字
以上のような内容で数字を基準とした根拠を元に回答することが求められてきています。
基準値を満たすのは当たり前
そもそも論ですが、施工完了後に基準値を満たすのは当たり前ですよね。
基準値を少し付加した数字で完結する文章は今では信用されなくなっています。
捏造された文章と実際に経験した文章の違いはリアリティにあるので、自分の現場経験を書くことでリアルな数字が出てくるはずなんです。
施工前と施工後の対比をおこなう
軟弱地盤だったところを改良して基準を満たしたとしても、結果だけの数字ではリアリティは生れません。
地盤対策の記述であれば、事前調査の結果の数字、対応策の検討結果と根拠、施工後の数字が最低必要になります。
時間という数字も重要
施工中に予定外の土質に変わってどう対応したかを書く人も多いと思います。
この時にどのタイミングで気づき、どのような対応を行ったかを書きますが、対応可能な方法であったかは理論上ある程度分かってしまうので、時系列も確認してください。
日数と施工量のバランス、施工機械と施工量のバランスなど、数字を出すとある説得力がでますが、ウソもばれやすいもろ刃の剣になります。
しかし、数字が無いと内容に信頼性が薄くなるので注意が必要です。
最後に
近年の経験記述は内容に偏りが出て、パターン化されてきています。
これは、講習などが頻繁に行われたり、問題集の質の向上に伴い解答の質も向上しているからです。
経験記述はその人の経験を読み取りますので、自分の経験を元に数字という根拠を書くことで、合格に近づけますので慌てずに自分の文章を読み返して作っていきましょう。