みなさんこんにちは。ネオン街が大好きなロレンツォです。
先日、新年度体制の会議が行われ団員数減少と参加行事の多さに頭を悩ませましたが、少数精鋭で活動していこうとなりました。
水害や震災、火災などの有事があるたびに対策およびスキル向上のための講習や研修会が行事に盛り込まれていき行事が増えていきます。
有事のさいに対応できるようにすることは消防団として必要なことですが、非常勤特別職の地方公務員(ほぼボランティア)は、はたしてどこまでのスキルを求められているのか疑問です。
今回は消防団としてのスキル、体制の理想と現実について考えます。
消防団としての理想のスキル、体制とは?
消防職員と同等のスキル、連携が取れれば通常の火災の時は理想的だと思います。
また、各地域の特性による災害対策、対応ができることも必要でしょう。
有事の際に出動可能人数を確保していることも重要です。
このようにどんな災害にも対応でき、被害者ゼロにできることが消防団としての理想だと思います。
消防団の現状
消防団員は消防職員とは違いひと月に数回集まって、機械器具の点検等をする程度しか活動していませんから、出来ることには限界があります。
消防職員は職業ですから、日常から訓練などを行って日々スキルアップをしているので、消防団員が同等のスキルを身に付けるのは不可能です。
消防団員の訓練と言えば操法が基本で実際の消火活動に必要な動作等はごくわずかな為、操法がどんなに強くても実際の火災現場では役に立ちません。
年間に数回の駆けつけ訓練等は行われていますが、現状では火災時の消防団はお手伝い程度の能力しかないということです。
行政はいろいろなイベントを主催し、技術向上をうながしますが成果に結びついていないのが現状ではないでしょうか。
消防団はどうするべきか
スキル、体制において上を見ればキリがないですが下を見ても同じことです。では消防団として最低限の活動ができるようにするべきことを考えます。
火災予防のための活動
そもそも火災が起きた時のことを考える前に、起こさないためにどうするか。そのための活動を行うことが一番大切なことです。
春と秋、年末年始の火災予防運動だけで地域の人に火災の怖さや、火災予防の意識を高めてもらえるわけではないです。
消防だよりの作成や避難訓練なども、もちろん大切ですが習慣化した行事では火災予防の意識を高めてもらうことは難しいのではないでしょうか。
消防団として消防職員より勝っているところがあるとすれば、地域住民とのコミュニケーション力じゃないですか?
もちろん消防職員はプロですから説得力はあると思いますが、住民との間には越えられない壁があります。
消防団は地域の一員ですから隣近の人たちとの交流の場で消防職員より一歩踏み込んだ話ができ、火災の危険性やその他の災害の注意喚起により防災意識を高めてもらうことにつなげられます。
水利の点検と場所を覚える
地元火災の時に水がなければ火は消せませんから、どこにどんな水利があるのか、水利間のおおよその距離などを覚えておくと火災現場から送水に必要なホース、ポンプの数が把握できます。
また、自然水利は時期により水量が変わりますし、夏季は草刈り冬は雪堀りなど、いつでも水利を使用できるように整備が必要です。
消防ポンプの使い方
消防ポンプは送水の仕方がいろいろありますが、まずは基本となる一台で放水できるようにし、中継の仕方までは覚えておく必要があります。
小型ポンプでの媒介中継、ポンプ車の吸管2本、送水口からホース4本使用など、いろいろできますがほとんど機会はないですし基本をしっかり身に付けることを優先するべきです。
火災現場付近の交通規制箇所の方法
火災時の消火活動を行う際に野次馬や一般車両の通行などは消火活動の妨げになり鎮火を遅らす原因です。
消火活動を行う範囲の規制を素早く行うことで、近隣消防団が応援に駆け付けた際には誘導し早く消火活動に入れるようになります。
まとめ
いかがでしたか?
災害が頻繁に起こる中、消防団員に求められるものが多くなってきていますが、各団員のスキルが突然に飛躍的に上がることはありません。
有事の際に消防団がヒーローになる必要はないので、消防団員として最低限のスキルを身に付けて足手まといにならないように頑張りましょう。