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仕事が遅い現場監督がやっていないたった1つのこと

みなさんこんにちはロレンツォです。

みなさん仕事は早いですか?

もし仮に同じ仕事をヨーイドンで初めて誰よりも早く終わらせる自信はありますか?

ちょっとでも自信がなければ、この記事を読む価値があります。

 

仕事が早い人ってどんなイメージですか?

仕事が早い現場監督のイメージって写真を撮る頻度が最小限であったり書類を作るスピードが速いイメージですが、そうゆうことも大事です。

しかし、それって工期短縮にや書類作成期間に及ぼす影響って10%有るか無いかです。

仕事で大事なことと聞かれ真っ先に「段取り」っていう人はダメです。

これは半分正解で半分間違いです。なぜダメなのかはあとで説明します。

 

作業員で仕事が早い人のイメージはどうですか。

てきぱき動いたり、バックホウで掘削すのが上手だったりかもしれませんが、それも工期に及ぼす影響はわずかです。

仕事全体のスピードに及ぼす影響がもっとも大きいものはなにか

現場作業でも竣工書類の作成でもどんな仕事でも同じで、仕事全体のスピードに及ぼす影響が大きいのがやり直しの多さです。

作業員の方なら経験があると思いますが、作業していて現場代理人が後から来て、こうじゃないああじゃないと、やり直しをさせられて大幅な時間ロスをしたなんてことありますよね。

竣工書類の作成でも同じで、やり直しが多いと一向に進みませんよね。

やり直しを最小化できれば、作業時間の短縮をし品質や出来形の質の向上に時間をさけるようになります。

アウトラインの作成と明確化

やり直しを最小化するためにはアウトラインの作成とアウトラインの明確化です。

土方では「段取り八分」とよく言いますが、良い段取りをするために必要なのがアウトラインを明確にすることです。

アウトラインとは作業現場で言えば、出来上がりの形です。

最終的な出来上がりはもちろんのこと、掘削や二次製品の設置など一つ一つの作業の出来上がりを明確にすることでやり直しが最小化できます。

掘削作業一つをとっても、掘削土を後の作業に支障のないようにどこにどう置くか、どのぐらい余掘りをするかなどを明確にすることが作業現場での基本的なアウトラインになります。

現場作業全体を立体的に想像し時系列とともに作業配置などを作業員と打ち合わせし理解してもらうことが建設現場で手直しをなくすためにみなさん段取りしますよね。

作業員に工程ごとの作業完了の状況をマンガや3Dで見せることができれば、想像が容易で具体的なアウトラインを示せます。

では施工管理でのアウトラインとはなにか。

現場では、出来形管理、品質管理が最も大きな部分を占め、いつ、どこで、何を測るかがアウトラインになります。

竣工書類では、出来形、品質、安全、などの完成書類につける付箋がアウトラインになり、その一つ一つの付箋にどんな書類が必要でその資料がいつ手に入るかなどを明確にすることで作成時期、優先度などが明確になり書類作成に手戻り手待ちがなくなります。

アウトラインがないと手直しのオンパレード

ある建設現場で延長10kmの新設道路工事が5期にわかれて施工する工事があり、1期目の施工が前年に終了し、2期目を迎え工事担当者(所長)からAさんに2期目の施工計画書の作成を頼まれました。

工事内容はほとんど同じなので前年度の施工計画書をもとに施工計画書の作成をします。

仕事の遅い人はすぐに前年度の施工計画書を開いて今年度と違う場所だけを修正しにかかります。

これは絶対してはダメです!

一見仕事が早いように見えますが、もともとある施工計画書や作業手順書の一部分だけの修正をする簡単な仕事でもいきなり手をつけてしまうと、あとで莫大な修正作業に追われ最悪の場合は1から作ったほうが早くなります。

「前年度の資料を基に今年度の施工計画書の作成」この曖昧な情報だけですぐに仕事に取り掛かるのは2流3流のすることです。

まずはアウトラインをつくるところから始めてください。

アウトラインを作ることで作業の漏れがなくなります。ですから何よりも優先してアウトラインの作成をしてください。

アウトラインの作成は3つで詰めていきます。

これを間違わなければ、現場作業でも書類作成でも手直しがグッと減ります。

  1. ゴール
  2. 現状の課題
  3. 対策、解決策

ゴール

前年度の施工計画書を基に今期の施工計画書の作成を頼まれたAさん。

この場合のゴールはなんですか?よくある間違いは日付や施工量など前年と違うところの修正です。

日付や施工量の修正はもちろんですが、本当のゴールはその先にあります。

前年度で得た経験をもとに修正すべき作業方法や仮設、使用機械、出来形、品質の管理方法など全体を把握し問題点を修正し、最も効率よく作業でき利益率があがる施工計画書の作成が本当のゴールになります。

ゴールの設定で仕事ができない人ほど犯してしまうミスが、ゴールの設定が曖昧な言葉で定義され行き当たりばったりの指示になることです。

大事なのは誰が見ても解釈のズレがでないように具体的にすること。

文頭で「段取り」と答えるのはダメと言ったのはこれです。段取りという言葉はよく使われますが、何となくのイメージで具体性に欠けています。

みんなが段取りの内容を明確に捉え解釈のズレのないゴールを共有していればいいです。

しかし、段取りという曖昧な言葉でそこまで明確にやるべきことを共有していることはほとんどありません。

ですから、具体的なイメージのない「段取り」はダメなのです。

現状の課題

前年度の竣工書類を基に作業日数や工事費がかかった項目の洗い出しで現状の課題を具体的にする。

など、建設現場において課題を洗い出すとかなりの数になります。アウトラインがないと漏れ落ちが非常に多くなり現場の手直しや手待ちでどんどん工期が遅れます。

ゴール設定が曖昧だとアウトラインができなくなります。
ゴール設定が超具体的だと現状の課題の洗い出しに漏れがなく明確化してきます。

対策、解決策

課題が明確化することで対策、解決策も具体的になります。

などの各課題の対策ができます。また、機械の変更を行えば作業日数も変わり工程の修正といった関連項目も紐づけされるので漏れ落ち無く修正することができます。

3つの段階を経て施工計画書の作成前のアウトラインができたら確認をしてもらう。

これは指示を出した人と作業をする人とでイメージがずれていることがよくあるので必ず確認し徹底的に詰めていきます。

超簡単に例えると

奥さんにカレーが食べたいから作ってと頼まれたとします。

カレーを作るためにアウトラインを作ります。

ゴールは奥さんが食べるカレーを作るです。

「奥さんが食べるカレーを作る」の本当のゴールは「いつもの夕食の時間に奥さんの好きな味のおいしいカレーを作る」ですよね。

これを分解して課題を見つけていきます。

奥さんが多食べたいカレーは

普通の日本カレーのポークカレーで豚肉はバラではなくブロック、辛さは中辛味でご飯は少し硬めに炊いてほしい。

なるべく野菜の具が大きめが希望。

課題

対策

旦那の料理の腕は今回度外視します。

ここまで決まればあとは調理時間を基に何時に食べれるか、どんなカレーかを奥さんに話し確認をとることで、お互いのイメージのズレがなくなります。

まとめ

仕事をするうえでアウトラインがどれだけ重要かお分かりいただけましたか?

アウトラインを作る意味は手直しをなくすのが目的でそのためには3つの段階で詰めていきます。

  1. ゴールを明確にする
  2. 現状の課題
  3. 解決策

この3つでアウトラインを作成し、具体的でズレのない情報の共有をしてから仕事に取り掛かりましょう。

私もまだまだ勉強途中ですが、昔よりは時間に余裕が生まれて今ではブログを書けるほどになりました。

日常からアウトラインを作ることで手直しの数がグッと減るのでぜひチャレンジしてください。

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