代理人のみなさんこんにちは
小規模の建設会社の土木施工管理の初心者に向けたことを書いていきます。
現場管理って難しそうなんて思っていませんか?簡単ではないですが、そこまで難しくないですよ。
なぜなら、中卒レベルの脳ミソの私ができるぐらいですからね。
中小企業であれば5,000万~1億ぐらいのまでの工事ですから、工期は10か月前後までの工事になります。
工事の流れ
ザックリと工事の流れを書きますと
- 設計書、図面を読み解く
- 現場の確認
- 施工計画書の作成
- 起工測量
- 現場仮設
- 施工
- 竣工書類提出
- 竣工検査
こんな感じになります。
公共工事の場合、行政が設計書・図面と入札日を公表し、入札日までに会社が入札金額をはじき出します。
設計書の見方
しっかりとした会社ですと、入札予定工事を社員に予告し協力業者(下請けの施工会社)を抑えておきますが、ダメ会社は工事落札後に社員の机の上に設計書を置いておくだけです。
落札後、工事契約を済ませた後は、現場代理人の仕事になります。土木の基本となる道路工事を例にしてみていきましょう。
工事概要
↑は設計書の表紙になります。発注元により多少書式は変わりますが、書いてある内容はほとんど一緒です。
このなかで押えておくべきところは、工事の期間と何をするか(工事概要)です。
画像の中身が見にくくてすみません。
工事概要は以下の通りです。
土工 一式
側溝工
自由勾配側溝(300×300) L=67m
自由勾配側溝(300×400) L=22m
自由勾配側溝(700×1000)L=24m
自由勾配側溝(横断300型) L=6m
管渠工
BOX-800×800 L=5m
集水桝工
集水桝(M1-800×800×1200) 1基
集水桝(M1-1000×1000×1200)1基
路盤工
下層路盤 t=20cm A=351m2
舗装工
表層⑤(車道)t=5cm A=131m2
表層⑦(車道)t=5cm A=243m2
区画線工 一式
撤去工 一式
上記のように工事の大まかな内容が書かれています。
特記仕様書
次に特記仕様書に目を通します。
工事は各発注元の標準仕様書をもとに施工していきますが、工程関係、仮設関係、埋設物の有無など工事現場ごとに守らなくてはいけなことがあり、それらを書いてあるのが特記仕様書です。
これには砕石は再生砕石を使用しなさいと指定してきています。
公共工事は標準仕様書と特記仕様書の条件を満たして施工することが前提になりますから、よく読んでください。
工事数量総括表
工事数量総括表には工事概要では記載のされていないが、施工する工種ことの数量が書かれています。
工事概要に土工とありましたが、なにをどのぐらいするのかは書かれていませんでした。
↑のように書かれています。
土工の詳細で、掘削、盛土、埋戻しなどの数量が書かれています。
本工事内訳表
工種の詳細が本工事内訳表にあり、例えば自由勾配側溝300×300が何メートル、自由勾配側溝300×400が何メートル設置するし、コンクリートの蓋が何枚、グレーチング蓋が何枚使用するなど、工事で施工するすべてが載っています。
施工内訳表
施工内訳表には工種ごとに使用する材料や種類が載っています。自由勾配側溝300×300に基礎砕石が10mあたり○m3、コンクリートの配合は何で10mあたり○m3などと書かれていているので使用材料の確認をします。
図面の確認
次に平面図でどの範囲に何を施工するかを把握し、横断図で寸法の確認と縦断図を照らし合わせ、排水構造物の勾配などに間違いがないかなど見ていきます。
小さな市町村レベルの発注工事ですと設計がいい加減で、図面の寸法や計算が間違っていたりすることがよくあります。
また、道路改良工事でよくあるのが測点以外のカーブの途中の横断勾配、幅員、高低差が書かれていなくて、自分で計算すると急に勾配が変わっていたりして道路に水たまりができてしまうことがあります。
ですから、設計書、図面は必ず間違っていると思ってみておかないと、いざ施工しようとしたら構造物が入らなかったり、施工出来ないなんてことになりますので注意しましょう。
BM(ベンチマーク)がどこにあるかも忘れずに確認してください。施工範囲が広い(道路延長が長い)とBMが複数あるので起工測量時に確認できるように押えておくといいです。
長くなりましたので図面の続きは別記事で書きますのでこうご期待!