~写楽 load to amazing fhoto~
みなさんこんにちは、最近若作りのために筋トレを始めたロレンツィオです。
前回の記事では撮りたい物をフレームに入れる大切さについて書きました。撮りたい物がしっかり写真の中に納まるように意識して写真を撮るだけで失敗写真が減り印象が変わったと思います。
ただこれだけでは毎回、同じような写真になりがちですよね?
新しいカメラを買って写真を撮り始めたころは撮影が楽しくてカメラを持ち出す機会が多くなりますが、撮った写真を家で見返すと毎回、同じような写真ばかりで撮影意欲が薄れてしまう人もいます。
私も一眼レフカメラを買った最初の頃はよく写真を撮っていましたが、毎回同じような写真に飽きてしまったことがあります。
今回はそんな人のために撮りたい物を強調する方法について書いていきます。
撮りたい物(被写体)を強調する方法としてカメラのブログや写真撮影のマニュアル本を読むと引き算が大事です!と書かれています。
引き算とはなにか?
寝顔がかわいい猫の写真を撮ったんだよね
マジで?見せてよ!
いいよ!
かわいい寝顔でしょ?
顔が小さすぎてよくわからん
被写体のネコはちゃんと写ってますが、これではネコの表情がよくわかりませんよね。
かわいい寝顔を撮りたければ被写体はネコの顔になりますから、余分なものは写さないほうが撮影した人の意図が伝わります。
いかがですか?違うネコの写真ですが周りの風景を切って写真の枠いっぱいをネコの顔にすると寝顔のかわいさが伝わってきますよね。これが基本的な引き算です。
引き算をする前に主役を明確にしよう
最初のうちは撮りたい被写体は一つにしましょう。
特に街中でのスナップ撮影は被写体になるものがたくさんあるので、よく考えて被写体を決めないと、後で見返したときに何を被写体にしたかわからない、なんてことになります。
なぜなら撮りたい被写体の数が多いと、複数の被写体のバランスを上手に組み合わせて撮らないとゴチャゴチャして、あとから見返したときに何を撮りたかったかわからない写真になるからです。
ですからはじめのうちは被写体を一つに絞ることが大切です。
被写体が決まってから引き算を始めていきます。
何を引いていくか
被写体を強調したいからと言って何でもかんでも引いていっては面白みに欠けます。ですから引き算をするにも引く順番があります。
被写体の印象を弱めるものを引く
自分の撮りたい被写体の印象が弱くなってしまうものから引いていきます。
では、被写体の印象を弱くするものとは何でしょう。
- 被写体よりもインパクトの強いもの
- 被写体より明るい
- 被写体よりも大きいもの
- 被写体よりも手前にあるもの
被写体よりもインパクトの強いもの
例えば、自分の車の写真を撮ろうとしたとき、近くにフェラーリやマイバッハがフレーム内に入っていたら、写真を見る人はあなたの車ではなくフェラーリに目がいってしまいますよね。アイドルの写真でもあなたの撮りたい被写体より人気のあるアイドルがフレームにいたらそちらに目がいきます。
2.被写体より明るい 3.被写体よりも大きいもの 4.被写体よりも手前にあるもの
は人の目が無意識に最初に見てしまうものです。
写真を見たときに一番最初に見てほしいのは、あなたが撮りたいと思った被写体ですよね。ですから被写体の印象を弱めるものをまず最初に引きましょう。
いらないもの
いらないものと簡単に言っても、いるいらないをハッキリと区別するの難しいとですよね。丁度いい写真があったので見てみましょう。
1枚目の写真の手前にある書類はこの写真の雰囲気を壊してしまうのでいりませんよね。手前の書類をボケさせて印象を薄くしようとしましたが、パソコンで作った書類ということがわかってしまっています。
これが筆で書かれたような書類なら雰囲気を壊すことはないです。
2枚目の写真はどうですか?さきほどの手前の書類を切ってみましたが、右のコンセントプラグがちょっと目立ちませんか?
これでスッキリしました。
いらないものとは自分の撮りたい写真の雰囲気を壊したり、邪魔するものと思ってください。写真を撮っているときは気が付かないんですが、写真を見返したときに気付くことが結構あります。
カメラを構えたときに撮りたい物ばかりに気がいきがちですが、いらないものがないかにも気を配りましょう。
どうやって引くか
引き算をするとスッキリした写真になるな。
被写体も協調されるでしょ?
そうだね!
でもさーさっきの写真のコンセントみたいに
写真の外側にあれば切れるけど・・・
外側にない場合は切れない場合はどうするの?
引き算の方法はいろいろあるから
代表的なのを紹介するよ。
最初にパッと思い浮かぶのが上の写真のように、フレームの外に外す方法だと思います。
ほかにはどんな引き方があるか上げていきましょう。
- ボカす。
- 明暗差をつける。
- 邪魔にならなもので隠す。
- レタッチで消す。
写真を撮るときに引き算をするにしても毎回都合よくフレームの外側にあるわけではありません。ですから自分が撮りたい写真の雰囲気を壊さないように選んで使いましょう。
ボカす。
一眼カメラでよく使う方法で、初心者でも無意識に使っています。
一番わかりやすいジャンルとしてはポートレート撮影です。人物にピントを合わせて周りの風景は大きくボカしている写真をよく見ませんか?
これは周りの風景がよくわからなくなるぐらいボカすことで、人物を強調さる方法です。人の目はピントが合っているところをよく見ようとします。
話が少しそれますが、人間は人を見るとき目を最初に見るそうでポートレートで瞳にピントを合わせるのは人がポートレート写真を見たときに最初に目が行くところだからです。
明暗差をつける。
先ほど人は明るいところを最初に見ると話しましたが、これを利用して引きたいものを暗くします。なるべく逆光になる方向を探してみてください。
邪魔にならなもので隠す。
あまり説明しなくても言葉のままなのでわかると思います。邪魔なものを隠すためにいろいろな方向から撮ることを試すと、いつもと違ったアングルで面白い写真になることがあります。
レタッチで消す。
現像ソフトや編集ソフトを使った力技です。
なぜなら、これを多用すると撮影の時に考えなくなるのであまりおすすめしません。撮影ミスのカバーのための編集ありきになると進歩しませんし、編集でどうにかなる写真すら撮ることができなくなります。
しかし、レタッチがダメというわけではありません。自分の意図した構図にどうしても写ってしまうものや、ストロボをカメラから離して使う撮影方法でストロボがフレーム内に入ってしまう時などはレタッチで消すのもいいと思います。
撮影意図が決まっていてレタッチするのはありですが、最初のうちは現像ソフトはカメラの設定では写し出せない色味の調整や、ポートレート写真で肌にあるシミなどを消すぐらいにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は自分が撮りたい被写体の協調する方法を書きました。
- 被写体を一つに絞る。
- いらなものを切る。
このたった二つを意識することで被写体からの距離、立ち位置などいろいろ考えるようになります。そして考えて撮ったものが自分の意図している写真になったらおもしろいですよね。
まずはこの二つを意識してどんどん撮りましょう!
それでは楽しいフォトライフを!