現場代理人がするべきことは、たった3つです。

初めての施工管理

現場代理人のみなさんこんにちは。

現場を進めるうえで大事なのは、利益を上げること、工事の評価点を上げること、工期を短縮すること?

違います!

そんなのは二の次、三の次です。

工事で大事なのは

  1. 事故無く終わること
  2. 工期内に終わること
  3. 必要書類がそろっていること

この3点です。

なぜなら、この3つを忘れてたり軽視し利益や工事評価点などを追っている人ほど、現場がうまくいかずに躓いています。

現場代理人を始めると仕事がデキる人にあこがれ、いろいろ勉強して立派な現場代理人を目指すと思います。

工期を短縮して利益上げ、高い工事評価点を目指したくなりますが、自分の能力を踏まえたうえで工事を進めなければ、結果として一つの目標さえ達成できない、なんてことになります。

この3つを忘れずに工事をしている人ほど、仕事がスムーズに進み結果的に利益や高い評価点につながっています。

ですから、この3つを確実に抑えて工事をしていきますしょう。

事故なく終わるためにすること

事故を起こさないようにするために重要なことは2つです。

1つ目は、余計な書類(点検表、KY)の作成はしない。

建設業関連の安全衛生法を守れば事故が起きないわけではありません。

安全管理書類は必須ですが、必要以上に安全書類や点検表などを作ることはやめましょう。

なぜなら、法規以外の点検表など多くなるほど、作業員もめんどくで適当になりますし、手間が増えるほど一つ一つがおろそかになります。

代表的な例はKY(危険予知活動)です。

KYをするときに細かな内容を数多くしている現場がありますが、あれって役所向けのこんなに安全対策してますアピールでしかありません。

情報は要点を絞ってでわかりやすくが基本です。ですから、細かく数多くの情報をKYでやっても頭に残りません。

ですから、手間をかけずに大事なことのみに的を絞ることが大切です。

安全書類が多くなる原因は目的が不明瞭で、とりあえずみんなが作っているから作っていたり、内容が細かいKYだったりします。

たとえば、たまにKYでリスクアセスメントを使っている現場があります。

しかし、リスクアセスメントの使用目的は工事全体や作業工種の着手前に危険な作業にならないように計画するためのものです。

具体例として、道路改良工事で道路の拡幅及び歩道新設を行う工事で作業計画書の作成のときに使います。

【作業内容】 既設舗装撤去・運搬

この時、重機や誘導員の配置、DTの侵入経路を考えますよね。

重機をここにおいて作業したら、作業員や運搬車両と接触する危険がある。そのために誘導員を手配する。歩行者が多いので通路の確保と区画の為に仮設通路と区画フェンスを設置する。

このように着手前に、危険度などを点数化し重大災害の可能性が高いものから事前に対策をとる為に利用するのがリスクアセスメントです。

リスクアセスメントを毎日行うKYの時にすることは、用途外使用になります。

2つ目はシンプルにすること

KYでも作業手順書でも情報を詰め込みすぎないでシンプルにすることです。

工事安全掲示板にベタベタを○○注意とか貼らずに、必要なことに絞って注意喚起を必要とする(作業する)場所に多くても2つにすることです。

作業員は注意看板の前で立ち止まってすみからすみまで見る人はいません。歩きながらチラ見する程度です。

そこの大量の注意書きがされていても誰も頭には残らないのです。

たとえば、交通標識がまとまって立っていてもすべてを理解できる人はいませんよね。

人はたくさんの情報を一瞬に理解できないので、必要箇所にシンプルにインパクトのある方法で掲示すのが効果的です。

工期内に終わるためにすること

大事なことはたった1つです。それは乗入れをいかに早くするかです。

なるべく早く着手すれば、余裕が生まれます。

そのためにも着手前に提出する書類の作成や、下請け業者との契約、起工測量などが素早くできるように入札前から下準備を行うことが大切です。

特に重要なのが下請け業者との契約と乗り込み時期の打合せです。

私はこれで痛い目をみました。

工事を無事に落札したんですが、工事内容が特殊工法で下請け業者が決まらず工期内に施工が出来ない緊急事態になったことがあります。

そのような特殊工法の業者を抑えるには、施工期間の半年前には押えておく必要があるそうです。

施工期間を多くとり余裕のある作業日数を確保しておけば、災害でも起こらない限り間に合います。。

しかし、もともとの工期が短すぎる工事があり、これが非常に厄介で工期設定が厳しい工事に限って設計が適当で工種変更などの打合せが多くなります。

こんなときは、品質、出来形なんぞ最低限の規格をクリアしていればいいぐらに工事を進めます。

どんなに悪くても検査で命まで取られることはないので、無理に良い工事をしようとして自分の首を絞めるなんてことにならないようにしましょう。

乗入れ前に完璧な工程や作業手順は作れません。

状況をすべて予測できるような現場代理人なんてそうそういませんよね。

余裕のある工期で作業を始めると仕事ってうまく回るもんです。

ですから、工期に余裕をつくるためにも準備は早くからしておき、あまり細かなところにこだわらず、全体の流れを大まかにつくって乗入れまでに余裕があれば詳細を詰めていきます。

必要書類がそろっているためにすること

工事完成時に必要な書類とはなにか。

各発注元が出している「工事成果品一覧」あり、該当工種の書類すべてです。

すべてと言うと多そうに感じますが、逆を言えばそれに載っていないものは何一つとして出す必要がありません。

なぜなら、点数を気にするあまり、必要な書類とあったほうが見栄えのする書類の区別がつかず、すべてが中途半端になります。

小さな工事では現場代理人は作業員と一緒に働くことが多いと思います。作業しながら写真撮ったり書類を作ったり忙しいなかで、余計な書類に手をだすから余計忙しくなり、必要書類がおろそかになるんです。

ですから、まずは最低限の書類をしっかり作成できるようになるまでは、点数など気にせず必要書類に専念してください。

まとめ

いかがでしたか?

現場代理人になりたての時は、最低限のことをするにもやることが多く感じてパニックになりやすいですが、まずはやるべきことを明確にし確実にできるよう全力で取り組もことです。

余裕が出てきたら、次のステップに進み利益の最大化や工期短縮を考えていけばいいです。

職人さんも仕事に不慣れな現場代理人が、地に足をつけ頑張っていれば助けてくれます。

そうゆう職人さんが儲かるようにすることが恩返しです。そのために基本をしっかり押さえて、早く立派な現場代理人になれるよう頑張りましょう。

わたしもまだまだ未熟ですが頑張ります。

今回の3つのことは私に仕事を教えてくれた人に教わったことです。

 

 

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