1、2級土木施工管理技士 経験記述の作成の仕方【工程管理】その1

施工管理技士試験

こんにちは!

ムダ毛処理に抜かりのない女子力高い系セコカンのロレンツィオです。




 

土木施工管理技士の経験記述は書き方にコツがあります。

このコツさえつかめば合格ラインをはるかに超える文章を書くことができます。

経験記述は2級土木施工管理技士の試験であっても1級を目標に書くことで確実に合格点に達しやすい内容になります。

また、1級土木施工管理技士を受験の際に経験記述を新たに作成することがなくなります。

そして、1級土木施工管理技士だからと言って決して工事金額の高い工事でなくてもいいです。

なぜなら、民間はもちろんのこと各行政の発注する工事のほとんどが小規模工事ですから工事金額が高くないといけないなら大手建設会社勤務かウソを書くしかありません。

また、どんなに規模の大きな工事でも書く内容はその工事の一部分です。

ですから工事金額は気にせず自分の経験をもとに、設問に合ったわかりやすい回答を書けば合格できます。

私が実地試験問題や経験記述の時に使った過去問は学科と同様に1冊だけです。

↓の過去問集は、解答の解説がわかりやすいのでおススメです。

分野別問題解説集1級土木施工管理技術検定実地試験(2019年度) (スーパーテキストシリーズ) [ 森野安信 ]

経験記述の作り方

私は頭がすこぶる悪かったので、いきなり文章を書いてもなかなか上手な文章にはなりませんでした。

どの項目でもいえることは必要なこと(文言)を箇条書きにしてから繋ぎ合わせ文章にしていくことです。

各課題(品質管理、出来形管理、工程管理、安全管理)を別工事で書こうとすると膨大な時間が必要になりますが同じ工事でなるべく書くようにすることで各課題の内容がごちゃ混ぜになったりし混乱することをさけ時短にもつながります。

具体的な現場状況と特に留意した技術的課題の前に

まずは工事概要を簡潔に書きます。これはどの課題でも同じにして問題ありません。

そのあとに「具体的な現場状況」と「特に留意した技術的課題」を考えます。

工事概要の書き方

どこでどんな工種のどのくらいの規模の工事だったかを書きます。

現場はどこだったか?

  • 海岸付近、山間部、市街地、観光地、商業地区、○○川、県道○○号線など

何の工事?

  • 駐車場の新設工事
  • 管の伏せ替え工事
  • 道路の拡幅工事
  • 崩落防止工事
  • 水路の新設工事
  • 治山工事

目的は?

  • 老朽化の為
  • 道幅が狭く危険な為
  • 山肌崩壊の為
  • 落石防止の為
  • 山林崩落の為

工種とボリューム(規模)

  • AS舗装工2,500m2
  • 擁壁工H=5.0mL=70.0m
  • コンクリート谷止工V=2,100m3

上記をもとに詳しくどんな工事だったか具体的な数字もいれていくと工事概要になります。

  • ○○市○○渓谷の観光者が増えたため4,750m2の駐車場を新設する工事であった。
  • ○○市発注の○○地区の下水管の老朽化に伴い、下水管Φ200mm、L=2,300mを伏せ替える工事であった。
  • 県道○号線の延長1.3km区間を幅員4.5mから5.5mに拡幅する工事であった。
  • ○○川上流の山腹崩壊による土砂の流出防止の為、V=789.0m3のコンクリート谷止工を施工する工事であった。
  • ○○署発注の治山工事で○○川上流部の流木対策の堰堤、V=789.0m3のコンクリート谷止工を施工する工事であった。

具体的な現場状況と特に留意した技術的課題【工程管理】

 

工程管理は【工程の厳守】【工程が遅れ取り戻す】【作業の短縮】【作業方法の選定】【作業の順番】などが課題です。

ですから文末は「~のため工程の厳守が課題となった。」「~のため工程の遅れを取り戻すのが課題となった。」などになり文末の書き方は参考書や過去問の解説に載っていますので省略します。

まずは現場状況と課題を順を追って箇条書きにします。文章を書くときのキーワードを選びます。

現場状況と課題のキーワード選び

まずは単語でいいので思いつくキーワードを上げていきましょう。

問題が起きた工種(作業内容)

  • 残土搬出

原因

  • 道幅が狭くて地盤が弱い
  • 大型車両が通れない
  • 小型車両になる

課題

  • 作業日数がかかる
  • 後続作業が遅れる

下書き

上記の6つをつなぎ合わせていきます。

 

残土搬出の時に道幅が狭く軟弱地盤だったから大型車両で搬出できないのがわかり小型車両での搬出になる。小型車両にすると搬出に時間がかかり後続作業が遅れる。

 

↑まずはこんな感じになります。でも現場状況が分かりにくいですよね。これに肉づけをします。

1つ1つ区切って肉づけをすることで文章が長くなりすぎたり短くなりすぎたりしたときに修正しやすくなります。

この時の注意点として

  1. 工種(作業内容)の背景は詳しめに
  2. 具体的な数値を入れる
  3. なるべく専門用語にすること
  4. 略語にしない

打合せ簿等で書くような文章にすればいいと思います。

文章に肉付け

・残土搬出の時に
切土で発生した残土を10km離れた残土処分場に搬出することになっていた

・道幅が狭く軟弱地盤だったから
残土搬出の為の道幅の一部が狭く軟弱地盤だった

・大型車両で搬出できないのがわかり
予定していた10tダンプトラックの使用ができない

・小型車両にすると搬出に時間がかかる
搬出車両を小型に変更することで作業日数の増加する

・後続作業が遅れる。
後続の作業に遅れが生じる恐れがあった

 

↑のように修正したら文章をつなぎ合わせていきます。

この時、文頭に概要を入れるのを忘れないでください。

完成形

【概要】
本工事は県道○号線の1.3km区間を幅員4.5mから5.5mに拡幅する工事であった。

【具体的な現場状況と技術的課題】

切土で発生した残土を10km離れた残土処分場に搬出
することになっていたが、残土搬出の為の道幅の一部が
狭く軟弱地盤だったため、予定していた10tダンプトラックの
使用ができず、搬出車両を小型車両に変更することで作業日数の増加により
後続の作業に遅れが生じる恐れがあったため、搬出方法の選定が課題となった。

こんな感じです。

それらしい文章になっていませんか?

キーワードから少しずつ発展させていけば要点を押さえた適切な文章を作ることができます。

 

今回の記事は例文も含めて1時間ぐらいで書いています。

合格を狙うにはまだいろいろ足りませんが、おバカな私でもキーワードから発展させていけば短時間でこのくらいの文章になります。

立派なことを書こうとすると文字数がとてつもなく多くなり、解答用紙に入りきらなくなるので、大きなキーワードから必要な肉づけをして書くことで伝わりやすくなります。

 

次回は【技術的課題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容】の書き方です。

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