受験者の皆さんこんにちは!
前回、現場状況と技術的課題までの書き方について書きました。
今回は【技術的課題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容】の書き方です。
http://lifetopiclabo.net/dobokusekoukanri4/
【土木施工管理技士】経験記述の例文を見て参考にしよう(工程管理)
みなさんこんにちは! 新潟のクズ技術者のロレンツィオです。 前回に続いて工程管理の経験記述の例文を書いていきます。 ↓の過去問集は、解答の解説がわかりやすいのでおススメです。 分野別問題解説集1級土木施工管理技術検定実地試験(2019年度)
技術的課題を解決するために検討した項目と検討理由及び検討内容
検討理由と内容の書き出しは「現場状況と技術的課題」の文末をもとに書きます。
↓が「現場状況と技術的課題」です。
切土で発生した残土3,300m3を10km離れた残土処分場に搬出
することになっていたが、残土搬出の為の道幅の一部が狭く
軟弱地盤だったため、予定していた10tダンプの
使用ができず、4tダンプに変更することで作業日数が
7日間から12日間に費用が役3倍に増加することがわかった。
後続の作業に遅れが生じる恐れがあったため、費用を抑え10tダンプが
使用可能な搬出方法の選定が課題となった。
することになっていたが、残土搬出の為の道幅の一部が狭く
軟弱地盤だったため、予定していた10tダンプの
使用ができず、4tダンプに変更することで作業日数が
7日間から12日間に費用が役3倍に増加することがわかった。
後続の作業に遅れが生じる恐れがあったため、費用を抑え10tダンプが
使用可能な搬出方法の選定が課題となった。
「具体的な現場状況と技術的課題」の文末が
「後続の作業に遅れが生じる恐れがあったため、10tダンプが
使用可能な搬出方法の選定が課題となった。」
ですので、これをもとに文頭を作成します。
10tダンプが使用可能な搬出方法の選定のため、次のことを検討した。
↑が文頭になります。
次がみなさんが最も頭を悩ませるところだと思います。
ここで大事なのは具体的な数字を書くことです。検討内容もできれば2つ上げるとそれらしくなります。
具体的な数字とキーワードを上げていきます。
- 延長25.0m
- 幅員2.5m
- 軟弱地盤
- 1.0m拡幅
- 大型土のう
- 敷き鉄板
- 砕石
- 路盤材
①搬出路の一部の延長25mが幅員2.5mと狭い為、路肩を大型土のうで1.0m拡幅し全幅3.5mにできないか検討した。
②幅員2.5mと狭い個所の延長20mが軟弱地盤だった為、敷鉄板1.5m×3.0mで仮設をおこない10tダンプが通行できないか検討した。
まずはこんな感じですが文字数が少なく内容も薄いですので肉づけをおこないます。
①搬出路の一部の延長25mが幅員2.5mと狭い為、大型土のうを路肩に2列並べ1.0m拡幅し全幅3.5mにできないか検討した。また、大型土のうを(再生砕石)RC40で製作し、路盤工の際に再利用することで製作費の上乗せを抑えることができないか検討した。
②幅員2.5mと狭い個所の延長20mが軟弱地盤だった為、軟弱地盤をセメント系改良材で地盤改良し路肩を大型土のうで拡幅後、敷鉄板1.5m×3.0mで仮設をおこなうことで10tダンプが通行できないか検討した。
ざっと書いてもこのぐらいの文章になります。
技術的課題に対して現場で実施した対応処置
最後に「技術的課題に対して現場で実施した対応処置」です。
検討の結果、次の対応処置を実施した。
軟弱地盤をセメント系改良材で地盤改良し大型土のうで路肩拡幅後敷鉄板を仮設をおこなった。また、大型土のうの材料を路盤工で再利用する際、路盤工の現場密度試験を予定数の1.5倍試験することで発注者の承諾をえることができ仮設時の材料費の割増を抑えることができた。これにより当初予定した工程で作業を終わらせることができた。
軟弱地盤をセメント系改良材で地盤改良し大型土のうで路肩拡幅後敷鉄板を仮設をおこなった。また、大型土のうの材料を路盤工で再利用する際、路盤工の現場密度試験を予定数の1.5倍試験することで発注者の承諾をえることができ仮設時の材料費の割増を抑えることができた。これにより当初予定した工程で作業を終わらせることができた。
ここから誤字脱字や「てにをは」を確認したり、数字を足したりしていきます。
肉づけを行って文字数が多くなりすぎた場合は内容の重要度をよく確認し修正を行います。
まとめ
いかがでしたか?
キーワードの選定を行った後に文章を書くことで要点がまとめやすくなります。
順番としては
- キーワード選定
- 短文
- 肉つけ
- 修正
やみくもに書くよりも文章の作成順序に従い書いていくことで採点者に伝わりやすい文章になります。
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